ANA関西空港株式会社

キャリアステップ

各職種の一人前になるまでの道のりを紹介します。自分ができることを増やすた め、目標のキャリアを歩むために資格等を取得しています。どのぐらいで、どん な分野ができるのかを想像しながら読んでみてください。

各職種の一人前になるまでの道のりを紹介 します。自分ができることを増やすため、 目標のキャリアを歩むために資格等を取得 しています。どのぐらいで、どんな分野が できるのかを想像しながら読んでみてくだ さい。

グランドサービス

空の安全のために、 一便一便心を込めて。
Ground
Service

グランドサービスの業務は、一番機体に近い仕事なうえ、常に慎重に、注意をしながら仕事をしています。グランドサービスのような人たちによる丁寧な仕事があるからこそ、ANAの飛行機は「安全」と言われ続けているのです。その安全を守るために、日々資格取得に励んでいます。

  • 独り立ちまでの年数

    7

  • 資格取得数

    8

    ※担当する機種ごとに資格が必要

  • 1日にふれる平均便数

    平均4便

    ※担当するキャリアによって変動あり

独り立ちまでの例

新人期

  1. 1年目
    「外航Bulk load shipロードマスター」の資格取得

    入社して3か月後「外航Bulk load shipロードマスター」の訓練に入り、約半年後に独り立ち。ロードマスターは便の責任者で作業工程や時間の管理をし、同じ便のメンバーに指示をする業務。

    外航Bulk load shipロードマスター業務の資格手作業で搭降載する便の機側作業責任者を取得

  2. 2年目
    カーゴローディングシステム(以降CLS)訓練

    1年目に取得したロードマスターを主に担当しながら、ハイリフトローダーの訓練が始まる。

    CLS業務の資格貨物室の中で機械の操作をする資格を取得

中堅期

  1. 3年目
    2年目に取得したCLSの機種拡張。
  2. 4年目
    CLS外航機・外航ULDロードマスター業務

    CLS全機種の資格取得後、外航ULDロードマスターの訓練が始まる。

    CLSロードマスター業務の資格ハイリフトローダーを使って搭降載する便の機側作業責任者を取得

  3. 5年目
    プッシュバック訓練開始
  4. 6年目
    CF(チーフ)就任

    プッシュバック取得後、後半から部下がいる立場になり、自分の業務だけではなく、周りを見ながらの業務をするようになる。

ベテラン期

  1. 7年目
    ANAインストラクターに就任。
  2. 8年目
    ALSの資格を取得

    本国のロードコントロールとのやり取りをし、ウエイト&バランスや燃料等を調整する役割を知る。

    ALS業務の資格搭降載及び運航の最高責任者を取得

  • 新人期
    社会人のマナー研修後、基礎作業の資格のほか、便の責任者であるロードマスター等、多くの資格を取る必要がありました。わからないことだらけでしたが、教官の方ができるようになるまでしっかり教えて下さったので、無事独り立ちできました。
  • 中堅期
    大きな航空機を動かすプッシュバックの訓練が始まり、難しさもありながら、一人でできた際には、「たくさんのお客さまを乗せた機体を動かすことができた!」と達成感を感じられました。
  • ベテラン期
    人に教えることも増え、日々の業務でもより責任のある仕事ができるようになります。

旅客サービス

KIXAPの顔として、快適な空の旅のために、最高のサービスを。
Passenger
Service

ご家族連れやビジネス利用のお客様など、空港にはさまざまなお客様がいらっしゃいます。こうしたお客様に対しコミュニケーション能力と専門スキル、チームワークを発揮し、「ANAの顔」として空の旅をサポートしています。出発ロビーにおける搭乗手続きカウンターや案内業務をはじめ、搭乗ゲート業務、VIPサービスなど幅広く活躍しています。

  • 独り立ちまでの年数

    5

  • 資格取得数

    6

    ※担当するキャリアごとに資格が必要

  • 1日にふれる平均便数

    平均2便

    ※担当するキャリアによって変動あり

独り立ちまでの例

新人期

  1. 1年目
    ビジネスクラスのカウンター業務

    配属後、ファーストキャリアの座学を受け、OJTを実施。半年後には、座学で教育を受け、合格後、ビジネスクラスのカウンター業務にステップアップ。

    ※キャリア…航空会社のこと。キャリアごとに資格の取得が必要

  2. 2年目

    エディット業務の資格 出発便の事前準備。前日にお客様詳細の確認や座席の調整等を実施し、当日の担当者に引き継ぐ。アライバルリーダー業務の資格 略称AL。到着するお客様のお手伝いや飛行機の情報を受け取り、カウンター担当・出発担当や各部署に連絡を行う。を取得

中堅期

  1. 3年目
    出発搭乗口でのリーダー業務

    定時出発を目指すために安全かつ迅速な行動が求められる業務。1年目、2年目までは職種内での業務が主だったが、3年目以降になるとオペレーションサービスやグランドサービスとの連携も重要になってくる。

    ゲートコンダクター業務の資格 略称GC。出発搭乗口での司令塔。飛行機に搭乗するお客様や荷物の情報をディパーチャースーパーバイザーより引き継ぎを受け、お客様の搭乗時間・搭乗順序など飛行機が駐機場を離れるまでの業務を出発時刻から逆算し、ゲート担当者へ指示を出す。また各部署への状況報告を行う。を取得

  2. 4年目
    2つ目のキャリア任命

    業務の幅が広がり、1つ目と2つ目のキャリアを順応していく必要がある。(使用するアプリや規定等、キャリアごとに違う為)

    カウンターリーダー業務の資格 搭乗手続き前後のお客様情報や行き先に伴い渡航書類等の情報がシステム上問題なく反映されているか確認を行う。便が出発するまでの間に、預け荷物個数の確認を関連部署と実施する。を取得

ベテラン期

  1. 5年目
    ディパーチャースーパーバイザー(以降DS)業務

    1便全体の予約数や特記事項を全て把握し、お客様対応方法などを各係員に指示する。また、お客様からのイレギュラーなお問い合わせの対応等、マルチタスクや臨機応変さが大切になる業務。

  2. 6年目
    インチャージ業務

    DSでは対応しきれない外部との渉外業務(警察への通報・救急車の要請・税関や出入国在留管理局からの問い合わせなど)を行い、イレギュラーに対応する。基本的にオフィス業務にまわる。

  • 新人期
    知識でわかっていてもいざお客様の前に立つと、緊張したり、うまくいかなかったりと自分の未熟さに痛感する日々。手順書(あんちょこ)を作り変えながら、現場に立ち、限られた回数の中で知識を身につけられるようにスキルを磨いていきます。
  • 中堅期
    資格取得も経て、他職種とのかかわりも多くなっていると実感できるのがこの時期です。常に自分自身の業務だけではなく、ほかのポジションのサポートをしていきます。
  • ベテラン期
    イレギュラーな対応やほかのメンバーへの対応方法の指示等を共有する役割の他、仕事の仕方も現場からオフィスと変わっていきます。

オペレーションマネジメント業務

空港全体を支える司令塔としての責任と使命。
Operation
Management

オペレーションマネジメント業務は運航乗務員が安全に飛行できるよう、空港で航空機の運航をサポートする運航支援業務と、発着便の地上作業に関わる工程管理業務、国内線および外国航空会社を含む国際線のお客様・貨物等の重量配分や重心位置を管理する搭乗載管理業務を行っています。

  • 独り立ちまでの年数

    7

  • 資格取得数

    9

    ※担当するキャリアごとに資格が必要

  • 1日にふれる平均便数

    平均3便

    ※担当するキャリアによって変動あり

独り立ちまでの例

新人期

  1. 1年目
    外航ロードコントロール業務

    導入座学でロードコントロール業務についての知識を身につけた後、OJTを実施
    担当便や他部署の状況を把握しながら、適切な情報共有や搭載プランの作成を行う。

    ロードコントロール業務の資格 お客様と手荷物・貨物、燃料などの重量とバランス(重心の位置)を調整する業務を取得

  2. 2年目
    2年目外航コーディネーター

    CLCキャリア(本国でバランス管理を行うキャリア)と自身でバランスを管理するキャリアの両方を取得し、OJTインストラクターの資格を取得したのち外航コーディネータのーOJTを受ける。外航便の状況を把握しながら適宜フォローを行い、安全かつ定時運航に努める。

    ※キャリア…航空会社のこと。キャリアごとに資格の取得が必要

中堅期

  1. 3年目

    他キャリアのロードコントロール業務の資格 同じ業務の資格でも、内容が少しずつ違うため、キャリアごとに資格を取得しますリモートロードコントロール業務の資格 他空港にいる現地の担当者へチャットや電話でロードコントロールの指示を出す資格を取得

ベテラン期

  1. 4年目
    知識の幅と深さを一層広げていく

    資格は取得したら終わりではなく、その内容を更に他の社員に教えるインストラクターの資格もあり、学び続ける必要がある。

    作業工程管理業務の資格 飛行機が到着してから飛び立つまでの間の作業の工程管理を行う資格を取得

    5年目
    オペレーションインチャージ

    オペレーションマネジメント部の最終責任者として、各部門との調整を行う。AMD/AMOと連携し最終意思決定を行う。

    ※AMD/AMO…Airport Management Director / Officer の略。AMDは関西空港ANA便のハンドリング責任者。AMOはその補佐

  2. 6年目
  • 新人期
    搭載の経験がなく、グランドサービスの業務の流れを理解し、時間を管理することが難しかったです。自分で搭載プランを作成する際は、スペースの管理や搭降載の時間の効率を考えてプランを作成したりする事が難しかったです。
  • 中堅期
    何年目にどの資格を取るかは決まっていないため、年次に関係なく、お互いに持っている資格と知識でサポートし合います。ときには、先輩にインストラクターとして教えることもあります。
  • ベテラン期
    オペレーションサービスの知識はもちろん、他部門の業務内容も理解している。最終責任者を目指すだけがゴールではなく、一つの領域を極めていくというキャリアもあります。